オリジナルのパークにはオリジナルなショーが必要
★★★★★ 2024年9月に訪問
個人的な世界のディズニーショーティア表でも、上から二番目のSティア(☆4.5)に入っています。
特にミラコスタなどに映るマッピングがとても美しくて素敵です。360度どんな方角から見ても楽しめる、シー特有の地形に合わせた構成なのも良いと思います。
(YouTubeでしか見たことはありませんが、)やはりシーで行われていたファンタズミック!はアメリカ版からdegradeされたものに見えましたし。
このショーは芸の細かさもあるように見えます。最後にさまざまなキャラの願いが叶う場所で1つ願いが叶うごとに花火が1つ上がってゆく演出になっていることを指摘している方がいて、確かにそうだなと感じました。自分がさらに付け足すと、登場キャラの願いが全て叶った後に、6つの花火が同時に上がるのですが、それはショーの中で登場した6つの作品のキャラクターと数的に一致します。さらに、ナビゲーターのピーターパン一行を加えると、このショーは7つの作品で構成されていることになります。~Sea of Dreams~と"Seven Seas" 絶対意識してますよね?
このように結構ディテールにこだわって作られているショーなんじゃないかとも感じました。
それなら、あらかじめエルサとモアナは別々のソロパフォーマンスにすれば良かったんじゃないかな。第1部ではそれぞれの作品がソロでパフォーマンスをして、最後に恋愛成就という形で上手くそれらの作品をまとめた融合演出があって、上手だなと思ったのですが、第2部は最初から融合させようとした結果ぐちゃぐちゃです。
あと、Frozen2好きなので言わせてもらいますが、このショーでFrozen2のシーンがたくさん出てきますが、時系列が行き来していて違和感があります。別に最初のDark SeaをこえるシーンはInto the Unknownとも捉えられますが、映画を見ている人からするとあの構図はShow yourselfのシーンなんです。しかもそれらのシーンの間にモアナのシーンが割り込んでくるという意味不明さ。ストーリーの流れに完全に水を差しています。だから分ければ良かったのに。
"It's time to believe again."がテーマみたいなので、まさにモアナにピッタリなテーマで、モアナをショーの軸に作りたかったんでしょうけど、ファナタジースプリングスを見越してどうしてもアナ雪の要素をショーにねじ込みたかったのかなという印象です。
MISIA版のテーマ曲でしっとりした感じでショーが本当に終わるのですが、その後に流れてくるExit musicの曲調がエレキギターでロックな感じのテイストで始まっています。しっとり終わったのに、いきなりロックです。完全に流れを意識できてないと思いました。(MISIA版の曲がなければ、つながりはいいと思いますが)
まあ難しいですよね。別にMISIA版もいい曲なので、完全に入れるタイミングを間違えたという印象です。オリエンタルランドはどうしても客寄せのためにMISIAを熱望したんでしょうか。
そんなOLC側のぶっ込みを感じなくもない後半で引っかかった2点でした。ここがスムーズだと個人的にもっと高評価、世界的に見てもかなり評価の高いショーになっていたと思います。
オリジナルショー
ディズニーシーは世界で東京にしかないパークですから、その構造を最大限活かせるような独自ショーを制作したことは本当に賢明だと思います。特にミラコスタなどに映るマッピングがとても美しくて素敵です。360度どんな方角から見ても楽しめる、シー特有の地形に合わせた構成なのも良いと思います。
(YouTubeでしか見たことはありませんが、)やはりシーで行われていたファンタズミック!はアメリカ版からdegradeされたものに見えましたし。
満足度
このショーの満足度はディズニー作品を知っているかどうかに比例すると思います。正直、2年前最初に見たときは30分強もあって間延びしているショーだなと言う印象でしたが、ディズニー映画を視聴し、知識をつけた現在では、なぜこのような構成になっているのか、そういった構成の意味を感じることができているのでわりかし満足感は感じられるショーです。(ただ、作品をあまり見ていないライト層の人がどれくらい満足できるかは正直微妙。)ショーの構成で良かった点
このショーはつかみが特にいいと感じました。上手く作品の設定と掛け合わせ、ピーターパン一行がナビゲーターの立ち位置にされていると感じました。このショーは芸の細かさもあるように見えます。最後にさまざまなキャラの願いが叶う場所で1つ願いが叶うごとに花火が1つ上がってゆく演出になっていることを指摘している方がいて、確かにそうだなと感じました。自分がさらに付け足すと、登場キャラの願いが全て叶った後に、6つの花火が同時に上がるのですが、それはショーの中で登場した6つの作品のキャラクターと数的に一致します。さらに、ナビゲーターのピーターパン一行を加えると、このショーは7つの作品で構成されていることになります。~Sea of Dreams~と"Seven Seas" 絶対意識してますよね?
このように結構ディテールにこだわって作られているショーなんじゃないかとも感じました。
以下ネタバレを含みます
ショーの構成・演出で気になった点
駆け出しは良かったのですが後半でかなり気になる点が2つあったので、記しておきます。 第2部の登場キャラであるモアナとエルサを混ぜた理由がわからない。
2つは自己超越という意味で似た作品ではありますが、それぞれの作品が持っているメッセージ性は微妙に異なります。特に、このショーの中でエルサ(Frozen2)は新しい自分になるわけですが、同時にモアナの枠でTe Fitiが本来の姿に戻るという掛け合わせ方がされていました。それまでモアナが主役のような演出がされていたのに、いきなりモアナ枠の軸がTe Fitiに移っているのです。なんか少しグチャっとした印象を受けます。それなら、あらかじめエルサとモアナは別々のソロパフォーマンスにすれば良かったんじゃないかな。第1部ではそれぞれの作品がソロでパフォーマンスをして、最後に恋愛成就という形で上手くそれらの作品をまとめた融合演出があって、上手だなと思ったのですが、第2部は最初から融合させようとした結果ぐちゃぐちゃです。
あと、Frozen2好きなので言わせてもらいますが、このショーでFrozen2のシーンがたくさん出てきますが、時系列が行き来していて違和感があります。別に最初のDark SeaをこえるシーンはInto the Unknownとも捉えられますが、映画を見ている人からするとあの構図はShow yourselfのシーンなんです。しかもそれらのシーンの間にモアナのシーンが割り込んでくるという意味不明さ。ストーリーの流れに完全に水を差しています。だから分ければ良かったのに。
"It's time to believe again."がテーマみたいなので、まさにモアナにピッタリなテーマで、モアナをショーの軸に作りたかったんでしょうけど、ファナタジースプリングスを見越してどうしてもアナ雪の要素をショーにねじ込みたかったのかなという印象です。
さらにその後が致命的でした。
最後のシーン、一応ミッキー一行も登場して(僕は不要派)、英語版のテーマ曲が流れながら、花火もたくさん上げて華やかに締めるわけですが、締まったと思ったら、なんとまだ続きがあるんですね。そこで流れてきたのがMISIA版のテーマ曲。しかもこの曲調がかなりしっとりしているし、わりかし尺が長い。その結果、せっかくその前で花火もたくさん上げて華やかに締めたのに、その感動がここで流れてしまっています。「キリが悪くなってしまった」そんな印象を受けます。しかもMISIA枠で花火は一切なし、電飾もほとんどありません。しかしキャラクターたちは普通に残っていて、Exit music扱いでは決してないんですね。MISIA版のテーマ曲でしっとりした感じでショーが本当に終わるのですが、その後に流れてくるExit musicの曲調がエレキギターでロックな感じのテイストで始まっています。しっとり終わったのに、いきなりロックです。完全に流れを意識できてないと思いました。(MISIA版の曲がなければ、つながりはいいと思いますが)
まあ難しいですよね。別にMISIA版もいい曲なので、完全に入れるタイミングを間違えたという印象です。オリエンタルランドはどうしても客寄せのためにMISIAを熱望したんでしょうか。
そんなOLC側のぶっ込みを感じなくもない後半で引っかかった2点でした。ここがスムーズだと個人的にもっと高評価、世界的に見てもかなり評価の高いショーになっていたと思います。
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