ウィズコロナ時代のナイスなレストラン
★★★★★ 2020年7月に訪問予約
プライオリティシーティング対象のレストランです。11時入園、14時入園が影響しているのでしょうが、このレストランに限らず、どこもディナーの予約が取りにくく、ランチであれば当日でも比較的空きがたくさんありました。
今回はディナー利用時の口コミです。
店内
もともと座席がゆったり配置されているので、コロナ後も劇的に座席が減った印象は受けませんでした。マゼランズの方が席がたくさん間引かれていました。パッと見、以前と変わらない店内に見えました。
他店同様、入店時の手指消毒があり、ハンバーガーの包み紙のようなペラッペラの紙で出来たマスク入れが1人一枚配られます。
コロナ対策
オーダー
他のレストランと同様、席にあるQRコードを読み取るとメニューを示したサイトにつながります。一見ディズニーのオフィシャルホームページと同じに見えますが、QRコードを読み取った後は、それぞれのメニューの詳細が見られるようになり、通常のオフィシャルホームページとは異なります。
事前にオーダーできる仕組みがあればコロナ対策になると思いますが、WEB上ではオーダー出来ず、結局はキャストに口頭で注文する形です。
カトラリー
ナイフやフォークは前菜からデザートまでの一式がナプキンに包まれて一度に出てきます。これはキャストとゲストの接触回数を減らすための工夫だと思います。料理ごとにナイフとフォークを置きにくるよりは接触が減るので、この方式の方が良いと思います。
料理を運ぶペース
前菜を半分食べた段階でメインが運ばれてきました。これには流石に驚きました。これは、「コース」ではなくて「セット」だからとのことです。(コースからセットに変更されたのはコロナ前からだそうです。)テーブルがお皿とグラスでいっぱいになり、メインのお皿がテーブルからはみ出てもキャストさんは「お構い無し」って感じでした。
これは客の回転を良くして、少しでも多くのゲストに食事を楽しんでもらいたい、という意味もあるのかもしれませんが、おそらく滞在時間を可能な限り短くすることで、少しでも感染のリスクを低くしようとしているのだろうと僕は受け止めました。僕は食事はゆっくり時間をかけてしたいタイプなのですが、安全を配慮しているという思いが伝わってきて、僕は好意的に受けとりました。
感想
カジュアル化
メニューはスマホから選びますし、「コース」から「セット」になり、カトラリーはごっそりナプキンでグルグル巻きにされて「はいどうぞ」っていう感じで手渡されますし、料理も前菜が食べ終わる前にメインが出てきてテーブルにポンっと置かれ、食後のコーヒーサービスも無し。これらは一部は以前から行われていたそうですが、コロナ対策が叫ばれる中、みんなの安全を優先しているからだと僕は感じました。以前までは高級レストラン、という印象でしたが、上記の理由で、今はスキー場の大食堂のように「値段は高いのに大衆的」という感じになっていました。
ウィズコロナ時代のサービス
でも、これこそ正にウィズコロナ時代の新しい様式で、時代の変化なのだと思います。運営側も好きでやっているのではなく、苦肉の策としてこうしているということが痛いほど伝わってきたので、不快に感じるどころかむしろ気持ち良く、オープンしてくれているだけでありがたいと感じました。とても清々しい気持ちで食事ができました。僕はたまにディズニーシーに行くのであれば、ゆったりと優雅に食事をしたいと思っていましたが、コロナ禍においてようやく再開した今、テーマパークのレストランに「優雅」とか「贅沢」とか、そんなアホなことを求める方が完全に時代遅れで、今は感染症を拡大させないことが最優先なのだということをこのレストランに来て改めて実感し、パーク再開で浮かれてしまっていた自分を猛省しました。
お勧め度は高い
ウィズコロナ時代、食事は会話をせず、可能な限り食事時間を短くした方が感染確率は低いそうなのですが、同じ急いで食べるなら、きれいな場所で美味しいご飯を急いで食べた方がいいなと僕は思います。前述のように一見乱暴なサービスにも見えますが、一生懸命工夫してオープンしてくれている姿勢に感動しましたし、味は本当に美味しかったですし、ワインも本格的なものが品数豊富且つ良心的な値段で飲めますし、とてもお勧めです。時代に適応した素晴らしいレストランだと思います。
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