バッググランドストーリーと個性豊かなキャラが魅力的
★★★★★ 2018年1月に訪問謎の鍵?タワテラバッググランドストーリー
世界のディズニーのなかでもかなり奥が深いとされているタワー・オブ・テラーのバッググランドストーリー。アトラクションを乗って知るというディズニーシーオリジナルアトラクションの良さのひとつがわかります。キャラクター
ハリソン・ハイタワー三世
1835年、ニューヨーク生まれ。頭脳明晰だが傍若無人で傲慢。探検家として世界各地を冒険し、文化的遺産を収集していた。だが探検家といっても欲しいものには手段を選ばず略奪してきた。1892年には自分のホテル「ホテルハイタワー」をオープンさせた。しかし、1899年12月31日にホテルのエレベーターにて64歳で失踪。以後、消息不明。シリキ・ウトゥンドゥ
ハリソン・ハイタワー三世がコンゴ遠征から持ちかえってきた不気味な呪いの偶像。アフリカのコンゴ川流域のムトゥンドゥ族の守り神であったがハリソン・ハイタワー三世が気に入り略奪してきたとされる。名前はスワヒリ語で『災いを信じよ』(シリキが信じよでウトゥンドゥが災い)この偶像にはいたずら好きの術師シリキが憑依しているとされていて彼の遺骨が腹部におさめられている。また複数の守らなければならない掟が存在している。 崇拝すること
燃やさないこと
閉ざされた場所にしまわないこと
おろそかにしないこと
馬鹿にしないこと
他人に渡さないこと
放置しないこと
そして何より、恐れること
守らなければ恐ろしい呪いにかけられるという。また大切に扱えば幸運を運び守り神になってくれるという。この幸運を欲しい部族が奪い合い手放したことによっていくつもの部族がこの世から消されたりしている。
ハイタワー三世はいくつかの掟を破ったことによりホテルのエレベーターの落下後消息不明で、エレベーターにはシリキ・ウトゥンドゥのみが残っているという怪現象が起きている。その落下事故以後、廃墟となったホテル内でシリキ・ウトゥンドゥを目撃したという話が後を絶たない。
マンフレッド・ストラング
エンディコット三世のニューヨークの新聞社、「ニューヨーク・グローブ通信」の記者。1899年12月31日、ハイタワー三世が失踪する前に開いた記者会見でシリキ・ウトゥンドゥの呪いについての質問をするが、質問のし過ぎでつまみ出されてしまう。その後、ウエイターに変装してホテルに潜入。ハイタワー三世が消えたエレベーターの落下事故に遭遇した。長年ハイタワー三世失踪の謎を追い続けている。シリキ・ウトゥンドゥの呪いを信じている一人。ベアトリス・ローズ・エンディコット
コーネリアス・エンディコット三世の娘で7人姉妹の末っ子である。1912年にニューヨーク市保存協会を設立し、ホテルハイタワーの保護に乗り出すが、そのことにより父と対立。14才の頃にマンフレッドが落としたハイタワー三世の冒険物語を読みハイタワー三世に密かな憧れを抱いている。また私たちが体験するツアーの主催者ニューヨーク市保存協会の会長を勤めている。アーチボルト・スメルディング
32年間にわたり、ハリソン・ハイタワー三世の忠実な従者だった執事。ハイタワー三世唯一の友人でもある。ホテルにある様々なコレクションの管理を任されており、失踪事件直前にハイタワー三世と最後の会話を交わしている。失踪事件後、行方不明になったがホームレスとして暮らしているらしい。彼の過去には多くの謎が隠されており、失踪事件の真実を知る人物なのでは、と囁かれている。また、アーチーという偽名を使いベアトリスにニューヨーク市保存協会を作りツアーを開催するよう考案した帳本人でもある。彼は密かにツアー参加者を生贄としてハイタワー三世を助けようと目論んでいる。コーネリアス・エンディコット三世
ニューヨークに本社を持つ「U.S.スチームシップカンパニー」の社長。長年ハイタワー三世とは確執があった。会社はS.S.コロンビア号やS.S.ガルガンチュア号など様々な豪華客船を製造する一方で、ホテルの建設にも意欲を示しており、ホテルハイタワーが閉鎖されたのち、そのホテルを取り壊し自分の会社が経営する新しいホテルを建設しようとしていたが娘のベアトリスにより阻まれる。ストーリー
すべてのはじまり1899年夏のコンゴ遠征
ハリソン・ハイタワー三世はアフリカのコンゴ川流域の遠征に出掛けるがたくさんの原住民に襲われる等の災難にあう。当初30人もいた現地ポーター等の探検隊も逃げ出してしまい20人ほどに。ある日コンゴ川を進むと武装した原住民に襲われそうになったとき近くにあった大木のめがまるで生き物のように緑色の目で原住民を見ていた。原住民はとっさに逃げていき、ハイタワー三世は何事だと思うと現地ポーターは「ここはコンゴ川流域で一番恐ろしい部族、ムトゥンドゥ族の地域に入りました。」という。その後ハイタワー三世一行はムトゥンドゥ族の村に入り歓迎される。そしてこの村が安全な理由をムトゥンドゥ族の首長キジャンジが話す。シリキ・ウトゥンドゥという偶像に守られている部族だということを理解するとハイタワー三世は偶像を見たいといいみせてもらい、その後持たせてもらったり記念写真まで取らせてもらった。そしてハイタワー三世は偶像をみて『この偶像がほしい』と思い金目のもので交渉をし始めるがどれも決裂。ハイタワー三世は武力を使って偶像を盗みそのまま立ち去ったがムトゥンドゥ族は追いかけてこないし、偶像を持っていっても無表情。しばらく川を下るとムトゥンドゥ族の歓喜の声まで聞こえてきた。これが不幸の始まりだった。
1899年12月31日
ハリソン・ハイタワー三世はお昼頃ホテルの書斎で記者会見を行った。その会見に出席したマンフレッドは「それは呪いの偶像だと言われてますよね?」と質問し、その際シリキ・ウトゥンドゥを軽く馬鹿にした。その夜ハイタワー三世の帰航パーティーにて11時45分頃ハイタワー三世がスメルディングとエレベーターの前で会話をしていた。
ハイタワー三世はスメルディングに「お前はここで客人の接待をしていろ。」といいスメルディングは反論して「ついてきていいとおっしゃったではありませんか。」といった。ハイタワー三世は最上階にある自分のプライベートブランドペントハウスにシリキ・ウトゥンドゥを飾りに行こうとしていたのだ。
スメルディングは「ご主人様くれぐれも気をつけてください。そして敬意をお払いください。」と忠告したがハイタワー三世はこれを嘲笑い「馬鹿げた呪いとやらの正体をみてやろうじゃないか。」といい口にくわえた葉巻をシリキ・ウトゥンドゥの頭部めがけて火をすり付けた。(いわゆる根性焼き)その後「ほらなんにもおきないじゃないか。」といいエレベーターがしまった。その15分くらいして新年をあけようとしたその時、ホテルでいきなり爆発。そしてエレベーターからハイタワー三世の悲鳴。エレベーターの落下。スメルディングと近くにいたマンフレッドはエレベーターの中をのぞきこむとハイタワー三世の姿はなく彼の愛用したトルコ帽とシリキ・ウトゥンドゥがいた。その後ホテルは閉鎖した。