度肝を抜かれる迫力の舞台に大感動のラスト‼️シンデレラの現代版セカンドストーリー
★★★★★ 2017年9月に訪問
シンデレラの継母にウィキッドフェアリーゴッドファーザーが現れて映画「シンデレラ」の結末を書き換えるオリジナルミュージカル。シンデレラの結末を現代人の感覚で書き換えた物語で、ウィキッドのようなサイドストーリーでも無く、シンデレラのその後を描いたものでも無く、みんながよく知っている話のラストを書き換える、という形がとられている点がオシャレです。
歌もダンスも衣装もセットも素晴らしく、自分は今までこのショーを観ないでよくショー好きの顔して生きてこられたなと恥ずかしくなるようなすんばらしいショーでした。
シンデレラというお伽噺の登場人物を、この物語では自分たちの隣にいそうな生身の人間として描いていて、人情味あふれるキャラクターがとても魅力的です。ニューキャラであるフェアリーゴッドファーザーも、オズの魔法使い風でいい味出してます。最後のあたりはシンデレラが魔法に頼らず自分自身で何かを成し遂げる「自立した女性」風に描かれており、そういう点でも現代的なテイストで面白い内容だと思います。
なお、王子が森でシンデレラを探すシーンでは、白雪姫がチョイ出して笑いを取ります。
同じクルーズショーの「ドリームズ」は素晴らしいショーですしキャラクターもたくさん登場するという点で人気ですが、そのどの場面も「どこかのパークで観たことある、ありがち」な内容だったのに対し、このショーはクルーズならではで、他のどのパークでも観ることはできません。
舞台全体がスタイリッシュで、エッジの効いたストーリーですし、「ドリームズ」と比べて英語力が求められるので、大人向けのショーだとは思います。ミッキー達も登場しません。そのためお子さんと一緒であれば「ドリームズ」の方が観やすいかもしれません。でも本当に素晴らしいショーですので、クルーズに乗った際は是非ご覧になっていただきたいです。
歌もダンスも衣装もセットも素晴らしく、自分は今までこのショーを観ないでよくショー好きの顔して生きてこられたなと恥ずかしくなるようなすんばらしいショーでした。
ストーリー
シンデレラが王子と結婚した後、継母達の元にウィキッドフェアリーゴッドファーザーが現れ、継母達の願いを聞き入れるべく、家来達がガラスの靴を持って家にやってきた時に時間を戻します。フェアリーゴッドファーザーの魔法でシンデレラが持っていたガラスの靴を壊し、シンデレラの姉の一人に家来達が持ってきたガラスの靴をぴったりに履かせます。シンデレラの姉はそのままお城に連れられて王子様と結婚することに。慌てたシンデレラはフェアリーゴッドマザーに美しい身なりに変えてとお願いしますが、フェアリーゴッドマザーは「あなたはそのままの姿で十分に美しい」と言い、シンデレラはそのままの姿でお城に向かいます、、、。見どころ
見事な衣装とセット
物語はシンデレラの本を書き換える形で進行します。スクリーンに本のページが開くように映し出され、その中で実際のダンサー達が物語を展開するというスタートです。映像と実際のダンサーたちが見事に調和して、どこからが映像でどこからが本物か見分けがつきません。舞台機構もフル装備で、大迫り、中迫り、小迫り、ワイヤーアクション、ファイヤーアクション、プロジェクションマッピング等がシームレスに展開し、大道具の変化、衣装の引き抜き、客席やボックス席を使った効果的な演出などが次から次へと有機的に繋がって物語が展開します。ストーリーを度外視しても、やっているパフォーマンスそのものの内容が上質です。ストーリーの現代的なアレンジ
「町中の娘全員にガラスの靴を履かせたら、いくらなんでもサイズが合う人は他にもいるだろう」「シンデレラが王子に会えば、貧しいの身なりのままでも、さすがに本人たちはお互いを認識するだろう」といった現代人であれば子どもでも疑問に思う部分が、この舞台では率直にストーリーに反映されて、この物語を面白くしています。善と悪、シンデレラと継母達、フェアリーゴッドマザーとウィキッドフェアリーゴッドファーザー、みんなが知っているシンデレラストーリーとアナザーストーリー。これらの相反する2つの概念が、あるときは舞台上でぶつかり合い、ある時はそれらが融合して物語が展開し、単なるシンデレラストーリーとは全く違うスパイスの効いた大人向けの内容になっています。シンデレラというお伽噺の登場人物を、この物語では自分たちの隣にいそうな生身の人間として描いていて、人情味あふれるキャラクターがとても魅力的です。ニューキャラであるフェアリーゴッドファーザーも、オズの魔法使い風でいい味出してます。最後のあたりはシンデレラが魔法に頼らず自分自身で何かを成し遂げる「自立した女性」風に描かれており、そういう点でも現代的なテイストで面白い内容だと思います。
なお、王子が森でシンデレラを探すシーンでは、白雪姫がチョイ出して笑いを取ります。
感想
ショーとしての内容が本当に素晴らしいです。歌もダンスも衣装もセットも、クオリティが高い、という言葉では言い尽くせない質の高さですし、センスの良さもキラキラ光っている舞台でした。そのあまりの素晴らしさに心から感動しました。同じクルーズショーの「ドリームズ」は素晴らしいショーですしキャラクターもたくさん登場するという点で人気ですが、そのどの場面も「どこかのパークで観たことある、ありがち」な内容だったのに対し、このショーはクルーズならではで、他のどのパークでも観ることはできません。
舞台全体がスタイリッシュで、エッジの効いたストーリーですし、「ドリームズ」と比べて英語力が求められるので、大人向けのショーだとは思います。ミッキー達も登場しません。そのためお子さんと一緒であれば「ドリームズ」の方が観やすいかもしれません。でも本当に素晴らしいショーですので、クルーズに乗った際は是非ご覧になっていただきたいです。
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