忙しいパーク巡りを少しお休みして静かな航海を・・・

DLR：蒸気船マークトゥエイン号

フロンティアランドを進んでいくと船着き場が見えます。
ゲストはここから2種類の船に乗船することができます。帆船コロンビア号と蒸気船マークトゥエイン号です。
混雑期には2隻体制で交互に船着き場にやってきますが、空いている日は1隻だけが航海に出ています。
この日はマークトゥエイン号に乗ることができました。

待ち時間

0分から15分程度と思います。
入り口には次の出航時間が書いてありますのでその時間に合わせて戻ってこればすぐに乗れます。
満員になることはまずないと思います。

静かな航海

アメリカ河を1周する旅です。
川辺にたたずむ動物や先住民、廃線跡を眺めながら進んでいきます。
何かを楽しむより、ただここにいることを楽しむのがいいでしょう。忙しい日常を離れ、忙しいパーク巡りを少しお休みして、ただときが経つに任せる。
優雅な航海です。

処女航海とゲストの初航海

処女航海はウォルトとリリーの結婚30周年パーティーだったと言われています。結婚30周年をゲストを招いてオープン前のディズニーランドで行いました。
まずはマークトゥエイン号の処女航海をみんなで楽しみ、レストラン「ゴールデンホースシュー」で宴会したとのことです。
ちなみに、処女航海前のマークトゥエイン号がおがくずだらけだったので、1人の女性が乗り込んで船の上にいた人と一緒に掃除して出航を待ったと言われています。この女性こそ、ほかならぬリリー・ディズニー・・・ウォルトの妻だったそうです。

ディズニーランドは1955年7月17日にオープンしましたが、この日は偽装チケットを持ったゲストや気温やシステムトラブルに見舞われさんざんな1日だったと言われています。
マークトゥエイン号もその犠牲者となりました。あまりにたくさんのゲストが乗り込んだため船が沈没寸前になって浸水したと言われています。

その後運営が軌道に乗ったころ、キャストさんがパークを歩いているとフロンティアランドのベンチに座ってマークトゥエイン号を眺めているウォルトに出会ったと言われています。パークの創始者は、何を想ってこの船を見ていたのでしょう。僕も同じ場所に立ってそんなことを考えてみました。

華やかな歴史や黒い歴史、いろいろありますが今もマークトゥエイン号は航海を続けています。
忙しい日常を忘れた航海を楽しんでみてはいかがでしょうか。