超便利。タクシーやバスよりも断然早く着く!
★★★★★ 2017年5月に訪問TGVとは
国営の高速鉄道で、日本でいえば昔の新幹線のようなもの。シャルルドゴール国際空港からDLPまで直通しており、乗換も途中駅もなく、空港から乗車すると次の駅がパーク最寄駅(マルヌラバレー)です。タクシーだと60分かかりますがこのTGVなら10分。ちょうど品川-新横浜間が新幹線だと10分で自動車だと1時間の距離です。全席指定席で1等車と2等車があります。両方乗りましたが新幹線のグリーン車と指定席ほどのグレードの違いは感じませんでした。空港からDLPまでなら10分ですし、2等車で十分だと思います。チケット売り場
シャルルドゴール空港に到着後、鉄道のマークが描かれている案内に従って移動してください。空港に限らず、フランスはどこに行っても案内看板がとにかく分かりにくいです。空港からの鉄道はTGV以外にもパリ市内に向かうTERがあります。両方とも乗り場は近くにありますので、まずは電車のマークを目指して移動してください。改札が見えてきたあたりから真剣にTGV(SNCF)なのかTERなのかを確認してください。改札がない方がDLPに向かうTGVです。改札につられてそちらに向かわないでください。まずはTERのチケット自販機が目に入ると思いますがそこは違います。目立つ黄色のチケット自動販売機かSNCFのチケットブティックに行ってください。チケットの買い方
有人カウンターでも購入できますが人が大勢並んでいたので黄色の自販機で購入しました。自販機のオペレーション画面はtdrnaviで紹介されているものから変わっていましたが、英語にすれば特にガイドブックなどと照らし合わせなくても大体わかる感じになっていました。画面に沿って枚数や座席の等級、希望の便を選択していって、最後にカード決済となります。機械操作が不安な人は有人カウンターで買ってください。フランスの方はみんな親切なので乗り方も含めて丁寧に英語で説明してくれます。乗り方
改札はありません。乗り場の方向に向かってください。自分が乗る列車が何番ホームに来るかは直前までわかりません。あまり早い時間だと駅員に聞いても「もうちょっと待ってね」と言われます。10分くらい前になると電光掲示板に列車番号と発車時刻とともにホーム番号が表示されます。ホームを確認したら黄色のマシン(写真参照)にチケットを通して刻印してください。(たぶん改札の代わり。)この刻印がないと違法乗車となり罰金をとられますので必ず刻印してください。この黄色の機械はあちこちにあり、どこで刻印してもOKです。ホームに着いたら自分が乗る車両を探してください。これがまた何号車なのかが超分かりにくいです。車両への乗り口にはフランス語で1等車、2等車と書いてあり、一見1号車、2号車と勘違いしがちですが違います。号車番号はすごーく小さく車両の端に書いてありますので分からなかったら駅員に聞いてください。無言でチケットを差し出すだけでちゃんと教えてくれます。乗車後
大きな荷物はスーツケース置き場に置いてください。フランスはものすごく治安が悪いです。置き引きやスリにはいくら注意してもし過ぎということはありません。スーツケース置き場に置いた荷物も絶対に目を離さないでください。私は念のためにスーツケースを自分の席に持ってきていました。1駅10分ですので多少窮屈でも問題ないと思います。車窓からはヨーロッパ絵画のような美しい牧歌的な風景が続きます。切符拝見もあるようです。(私が乗った時は来ませんでした。)
目的地に到着したらそのまま下車してください。改札はありません。
注意点
①空港からは鉄道が2種類ありますが、間違えずにTGVに乗ってください。②前述の刻印を必ず行ってください。
③スリや置き引きには十分に注意してください。
その他
定時性
私は空港-DLP間以外にもフランスでの滞在中、計3回TGVを利用しましたが、いずれも発車・停車ともに1分も遅れることなく定時運行をしていました。料金
パリ市内で郊外行きのチケットを有人カウンターで買ってはじめて気づいたのですが、同じ区間でも購入のタイミング(何日前か等)、発車時間帯、曜日、何かの会員かどうか等の諸条件によって料金が大きく異なり、複雑な料金体系になっていました。そのため同じ区間なのに往路と復路で料金が違っていました。往復で買うと安くなるなどの違いもあります。日本語のサイトを見てもチケット料金は「◯◯€〜」など、最安値の場合はいくら、といった表示形式が多かったですし、そういう表記にせざるを得ないことがわかりました。基本的には早く買ったほうが安くなります。日本でも買えるチケットもあるようなので、時間があれば旅行前に旅行会社等から購入しても良いと思います。この料金体系の複雑さは日本以外なら当たり前みたいで、海外だと入園日によってパークチケットの料金が変わったりするのと同じで、鉄道や博物館のチケット等も料金を変えることで需給調整しているみたいです。そのため旅行時期はある程度選ばないと、現地の祝日などに重なってしまった場合、日本のサイトやガイドブックで参考に表示されている料金と比べ、宿泊、移動手段、パークチケット等が雪だるま式に増額して結構な差が発生すると思います。逆もしかりで、現地の閑散期を狙えば案外滞在費は安くなると思います。
車両の等級
前述のとおり1等車と2等車があります。パリから郊外に行くときは乗車時間が長かったのと、料金がほとんど変わらなかったのと、販売員がやたら勧めてきたということがあり、往復1等車に乗ってみました。机があり、快適でした。長時間乗る場合はやっぱり1等車が快適だと思います。まとめ
料金だけで見れば、バスやタクシーに負けるかもしれませんが、一駅10分のスピードと快適さは料金の差以上のものがあると思います。空港が広いので乗り場までが分かりにくいですが、それはバス乗り場もタクシー乗り場も同じです。たまにしか行けないDLPですので、寸時を惜しんでスピードを優先したい方には絶対にオススメです! 写真を拡大