最新鋭のオーディオアニマトロニクスを駆使したウォルト自身によるウォルトの伝記体験
★★★★★ 2025年12月に訪問
2025年7月17日、Disneyland70周年当日にオープンした"アトラクション"です。
メインストリートUSAに入ってすぐ、オペラハウスがあります。
ここでは従来、「Great Moments with Mr. Lincoln」という、リンカーン大統領の演説が聞ける場所でした。
リンカーン大統領は、ニューヨークワールドフェアのアトラクションとしてでウォルトたちがオーディオアニマトロニクスとしてよみがえらせたものでした。
そして今回、Disneyland Resort 70周年に際し、Walt Disney自身がオーディオアニマトロにクスとしてよみがえりました。
ただし、シアターが満員になれば20分が40分になるかもしれません。
今回、クリスマスシーズンの混雑期に行きましたが、それほど混んでいなかったので、恐らく満員御礼になることはないのではないでしょうか。
尚、時期によっては「Great Moments with Mr. Lincoln」と交互に行われるようですが、今回はずっと「Walt Disney – A Magical Life」でした。
開始前に、キャストさんからオペラハウスの歴史やDisneylandの歴史について簡単に説明があります。
その後、本編が始まりますが、前半約3分の2は映像によるウォルトの生涯の説明です。半分近くはウォルトの肉声によるものです。
ラストは、ウォルト自身(のオーディオアニマトロニクス)が、自身の夢や今後の展望(当時)を語り掛けます。
一言でいえば、伝記です。
全編英語、英語・多言語含めた字幕なしです。
英語が苦手だけど興味があるのであれば、Disney+で配信されている「イマジニアリング」「ディズニーパークの裏側」「THE HAPPIEST STORY ON EARTH」のようなドキュメンタリーや、伝記(おすすめはボブ・トマス著「ウォルト・ディズニー 創造と冒険の生涯」)を事前にチェックすると、Waltの理念やディズニーの歴史や背景を予習できるので、内容は理解しやすくなると思います。
そう思うと、厳しい書き方かもしれないですが、上記の方は他のアトラクションを優先した方がいいと思います。入れ替え制ですので途中入退場もできないですから、興味のない内容を15分も聞き続けるのはつらいと思います。
ただ、1人で行っているならともかく、同行者がいるのにこの部屋で長時間過ごす訳にはいかないと感じました。つまり、20分丸々待つのは現実的には難しいと感じました。
シアターが始まる前のキャストさんの説明。カンニングペーパーなしです。あぁ、ここにもDisneyが好きな人がいたんだな、と当たり前の事実に感動しました。
映像は、伝記を読んでいるので内容は知っていましたが、それを映像として、ウォルトの肉声で語られるのを聞くとまた新しい体験になりました。そこで十分に感動してしまっていました。後方ですすり泣いている人がいたので、みんな同じ気持ちなのかなと感じました。
ラストで待ちわびたWalt Disneyの登場。もっと感動するかと思ったのですが、すでに感動し尽くしていたので「あ、どうも初めまして」くらいにしか感じませんでした。オーディオアニマトロニクスとしては、知らなければ役者が演じていると言われても信じたと思います。手の動きが本当に表情豊かで、何か訴えかけてくるものがありました。
ラストは、それまでの感動を超えて、何か「それを言ってくれてありがとう」と感じました。
オーディオアニマトロニクスの限界点として、「人型の機械は歩行できない」ところがあると思います。ここはクリアできていませんでしたが、机から立ち上がり、腰かけるという動きが極めて人間でした。
実際に見てみて、妙な納得感がありました。どこでそう感じたのか定かではないのですが、ウォルトが語るパートが、単なる歴史や生涯ではなく、夢や展望を語る部分だったからかもしれないです。
何となく、イマジニアたちのウォルトに対する敬意を感じました。
オラフのようなキャラクターなら大変感動すると思うのですが、AIによる会話とオーディオアニマトロニクスの技術を応用すれば、Walt Disneyやリンカーン大統領といった実在の人物、もっと踏み込めば、死者と会話することもそれほど難しくない、と感じました。
実際、ウォルトの肉声を編集して短編映画を製作することは10年以上前に行われているので、過去の録音を編集してAIに声を学習させることは可能なはずです。
今の時点では、この展望に少々気味悪さを感じます。これはディズニーに限らず、医療や宗教などすべての分野で起こりうるものだと思います。
この先、イマジニアたちがどのようなアイデアをどのような形にしていくのか、注視したいと感じました。
メインストリートUSAに入ってすぐ、オペラハウスがあります。
ここでは従来、「Great Moments with Mr. Lincoln」という、リンカーン大統領の演説が聞ける場所でした。
リンカーン大統領は、ニューヨークワールドフェアのアトラクションとしてでウォルトたちがオーディオアニマトロニクスとしてよみがえらせたものでした。
そして今回、Disneyland Resort 70周年に際し、Walt Disney自身がオーディオアニマトロにクスとしてよみがえりました。
待ち時間
1回15分程度の入れ替え制なので、入れ替えを込みで最長20分です。タイミングが合えばすぐに入れます。ただし、シアターが満員になれば20分が40分になるかもしれません。
今回、クリスマスシーズンの混雑期に行きましたが、それほど混んでいなかったので、恐らく満員御礼になることはないのではないでしょうか。
尚、時期によっては「Great Moments with Mr. Lincoln」と交互に行われるようですが、今回はずっと「Walt Disney – A Magical Life」でした。
内容
シアターの入り口には、数々のオーディオアニマトロニクスやDisneylandのコンセプトアートが展示されています。これらは、アトラクションを体験しなくても自由に楽しめます。開始前に、キャストさんからオペラハウスの歴史やDisneylandの歴史について簡単に説明があります。
その後、本編が始まりますが、前半約3分の2は映像によるウォルトの生涯の説明です。半分近くはウォルトの肉声によるものです。
ラストは、ウォルト自身(のオーディオアニマトロニクス)が、自身の夢や今後の展望(当時)を語り掛けます。
一言でいえば、伝記です。
全編英語、英語・多言語含めた字幕なしです。
どのような方におすすめ?
Walt Disneyの人生や生き方、生き様に関心がある方
ディズニーの歴史に興味がある方
Disneylandを単なる遊園地とみなしていない方
オーディオアニマトロニクスの技術革新に興味がある方
英語が苦手な方向けアドバイス
全編英語なので、どれほど興味があっても英語が苦手な方が初見で十分に楽しむのはかなり難しいと思います。英語が苦手だけど興味があるのであれば、Disney+で配信されている「イマジニアリング」「ディズニーパークの裏側」「THE HAPPIEST STORY ON EARTH」のようなドキュメンタリーや、伝記(おすすめはボブ・トマス著「ウォルト・ディズニー 創造と冒険の生涯」)を事前にチェックすると、Waltの理念やディズニーの歴史や背景を予習できるので、内容は理解しやすくなると思います。
このような方は要注意
Disneylandを遊園地として楽しむ方
特にDisneyにもWalt Disneyにも興味がない方
上記に加え、英語が極端に苦手な方
先述のとおり、全編英語のシアターですので英語力はそれなりに必要です。映像だけでも楽しめなくはないですが、それにはDisneyそのものにある程度の興味がないと難しいと思います。また、スリルは欠片すらありません。そう思うと、厳しい書き方かもしれないですが、上記の方は他のアトラクションを優先した方がいいと思います。入れ替え制ですので途中入退場もできないですから、興味のない内容を15分も聞き続けるのはつらいと思います。
少しだけ自己紹介
ディズニーのコンテンツは全般大好きだが、映画とパークのいずれかと聞かれたらパークに興味がある
遊園地は嫌い(ディズニーパークは遊園地と認識していない)
ディズニーの背景に非常に興味がある
リタイア後の夢はキャストとして働くこと
イマジニアに強い関心
技術そのものには詳しくないが、制作背景などは興味がある
Walt Disneyの生き方に感銘
ですので、この後の感想は完全に偏った視点です。実際に体験してみて
率直なところ、シアター入場前の展示だけでも来る価値があり、2部屋ほどしかなくても丸1日費やせると感じました。

シアターが始まる前のキャストさんの説明。カンニングペーパーなしです。あぁ、ここにもDisneyが好きな人がいたんだな、と当たり前の事実に感動しました。
映像は、伝記を読んでいるので内容は知っていましたが、それを映像として、ウォルトの肉声で語られるのを聞くとまた新しい体験になりました。そこで十分に感動してしまっていました。後方ですすり泣いている人がいたので、みんな同じ気持ちなのかなと感じました。
ラストで待ちわびたWalt Disneyの登場。もっと感動するかと思ったのですが、すでに感動し尽くしていたので「あ、どうも初めまして」くらいにしか感じませんでした。オーディオアニマトロニクスとしては、知らなければ役者が演じていると言われても信じたと思います。手の動きが本当に表情豊かで、何か訴えかけてくるものがありました。
ラストは、それまでの感動を超えて、何か「それを言ってくれてありがとう」と感じました。
オーディオアニマトロニクスの限界点として、「人型の機械は歩行できない」ところがあると思います。ここはクリアできていませんでしたが、机から立ち上がり、腰かけるという動きが極めて人間でした。
実在の人物を登場させることについて
Walt Disneyを機械で生き返らせ、出し物に使うことには少々抵抗を感じていました。ウォルト自身がそれを望んだのだろうか?と。実際に見てみて、妙な納得感がありました。どこでそう感じたのか定かではないのですが、ウォルトが語るパートが、単なる歴史や生涯ではなく、夢や展望を語る部分だったからかもしれないです。
何となく、イマジニアたちのウォルトに対する敬意を感じました。
戯言:この先の予想
2025年11月、オラフのオーディオアニマトロニクスが発表されました。歩いたり、AIを使って会話ができるものでした。オラフのようなキャラクターなら大変感動すると思うのですが、AIによる会話とオーディオアニマトロニクスの技術を応用すれば、Walt Disneyやリンカーン大統領といった実在の人物、もっと踏み込めば、死者と会話することもそれほど難しくない、と感じました。
実際、ウォルトの肉声を編集して短編映画を製作することは10年以上前に行われているので、過去の録音を編集してAIに声を学習させることは可能なはずです。
今の時点では、この展望に少々気味悪さを感じます。これはディズニーに限らず、医療や宗教などすべての分野で起こりうるものだと思います。
この先、イマジニアたちがどのようなアイデアをどのような形にしていくのか、注視したいと感じました。
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