香港ディズニーのハロウィーン限定アトラクション「ナイトメアー・エクスペリメント」が凄かった!
香港ディズニーランドの2016年ハロウィーン限定で運営されているホラーアトラクション「ナイトメアー・エクスペリメント」を体験してきましたので、混雑状況や内容(ネタバレ)をレポートします。2016年9月時点の情報です。
ナイトメアー・エクスペリメントとは?
- 香港ディズニーランドがハロウィーン2016のために開発した渾身のホラーアトラクション
- 開催期間は、2016年9月15日~10月31日
- 開催場所は、アドベンチャーランドとグリズリーガルチの間にある大型イベントホール
- ウォークスルータイプのアトラクションで、20人程度のグループになって進んでいく。
- ディズニー映画をモチーフにした11のエリアで構成されており、エリアによってはキャラクターによるショーモードが用意されている。ただ見て歩くだけの単調なオバケ屋敷ではない!
- 空間や演出の造りこみに手抜きなし。非常にクオリティが高い!期間限定にするにはもったいないアトラクション。
- 体験時間は約15分
- アトラクション内はビデオも写真も撮影禁止。入場前にスマホやカメラをバッグにしまうように何度も注意される。
- 身長制限がある(102cm以上)
- 運営時間は曜日や日付によって違うが、14:00~18:00だったり、12:00~20:00だったり、午後から閉園までの運営になるみたい。
- グループの先頭で進むと相当怖い!グループ中盤ならそこまで怖がらなくても大丈夫。
ナイトメアー・エクスペリメントのストーリー
以下、公式サイトから引用します。
皆さまの旅のガイドを務めるのは、「教授」という呼び名しか知られていない不気味な男。まずは教授の友達を紹介してもらってから、「プリンセスと魔法のキス」のファシリエ(影の男)が繰り広げる闇の世界へひとっ飛び。またパイレーツ・オブ・カリビアンの牢屋から逃げ出したり、トイ・ストーリーのミュータント・トイと出会ったり、「ふしぎの国のアリス」のマッド・ハッターの精神病院に迷い込んだりと、目が回るような体験が満載。これは悪夢だと自分に言い聞かせるしかないのかも…
混雑状況
- 9月下旬の土日で30分~75分待ちだった
- スタンバイ列の入口に待ち時間の目安が掲載されているが、あまり当てにならない。更新頻度が低め。60分待ちの表示で30~40分で入れたりする。
- イベントホール前のスタンバイ列が1列進むのに約10分かかる。つまり、スタンバイ列に並んでみて、3列分だったら約30分で体験できるってこと。
- 列の進みは早いので、混んでても並ぶべし。
- スタンバイ列には日よけのパラソルや、扇風機が設置されており、暑さ対策は行われている。
- 運営開始時点で30分待ちぐらい。
- ハロウィーンパレード(16:30)が終了すると、一気にスタンバイ列が伸びる。30分待ちだったのが、75分待ち以上になる。
紹介動画(ネタバレ注意)
Facebookの香港ディズニーランド公式ページに、紹介動画がアップされました。女性レポーターが体験している様子を一部のエリアだけ紹介しています。かなりワクワクする動画に仕上がっていますよ!
ナイトメアー・エクスペリメントの体験記(ネタバレ)
以下、ネタバレです。撮影不可だったのでテキストとともに、「Disney Magical Kingdom Blog」に掲載されている公式リリースの画像を引用しながらお届けします。
Villains from 24 Disney stories have officially taken over Hong Kong Disneyland “Disney Halloween Time” fills day and evening with wicked fundisney-magical-kingdom-blog.blogspot.jp
体験予定の方は絶対に読まないでください。台無しになっちゃいます。
教授の部屋
- 我々が最初に案内されたのは、謎の教授の部屋だった。
- 扉が開くと、教授の助手と思われる、白衣を着た男が立っており、我々を部屋の奥へと案内した。
- まず目に飛び込んできたのは、人間の頭部に装着すると思われる奇妙な装置だった。3つの装置が並べられており、左から順に複雑な構造になっていた。おそらく、何かの装置のプロトタイプを展示しているのだろう。
- 部屋には本棚が並んでおり、本棚の上には頭蓋骨や何かの装置が無造作に積み上げられていた。
- 本棚のそばには、教授のものと思われるデスクがあり、論文が無造作に放置されていた。その論文のタイトルは「Beyond the wall of sleep」と書かれていた。日本語にすると「眠りの壁を越えて」となる。
- 壁には人体や脳のスケッチが至るところに貼られており、脳に関わる研究がなされていることは容易に想像できた。
- 部屋の奥には扉があり、窓には教授の名前が記載されていた。
- 突然、助手が大きな声を上げ、扉を力いっぱいにノックした。我々は思わず悲鳴を上げた。
教授の実験室
- 助手に案内された先は、謎の教授の実験室だった。
- 機械室のような無機質な部屋では、巨大な装置が音を立てており、部屋の奥には金庫のような鉄製の丸い扉があった。
- 実験室には水槽があり、頭部に謎の装置をセットされた人間が沈められていた。
- 突然、実験室の奥から教授が現れた。
- 何やら広東語で説明しているが、我々には分からない。おそらく、水槽に沈められた人間の脳とリンクして悪夢の世界へと案内してくれるようだった。
- ひと通りの説明を終えた教授は、装置のレバーを引き、スイッチを入れた。実験室は轟音につつまれ、目の前の金庫のような扉が白い煙を吐きながら重々しく開いた。
- 教授は奥へ進むように手で合図した。我々は恐る恐る白い煙で何も見えない扉の奥へと進むのであった。
ニューオーリンズの暗い森
- 白い煙を抜けると、そこは真夜中のニューオーリンズの森だった。
- 沼地の森にかけられた桟橋を進むと、突然、仮面をつけた怪しげな女が現れた。
- 暗い森の中で、女が持つランプの光だけが道しるべになった。
- 女は我々を森の奥にある小屋に案内していた。
- その小屋には、「ドクター・ファシリエのブードゥー・エンポーリアム」と書かれた看板が付けられており、看板はファシリエの帽子の形になっていた。
- 我々は案内されるがまま、その小屋に入っていった。
ドクター・ファシリエのアジト
出典 : disney.wikia.com
- 小屋に入ると、突然、仮面を付けたドクター・ファシリエが現れた。
- 広東語で何やら話しているが、我々には分からない。
- 見上げる高さのステージ上で、ファシリエは彼の魔術を披露し始めたのである。
- 彼が胸から取り出したカード一式を小さなボックスに入れると、不気味な手が1枚を取り出した。その手は本物だった!やはり、彼の魔術は本物だと我々は確信した。
- すると、壁一面に影が飛び交い始めた。
- 慌てた彼は壁にかかったタペストリーを持ち上げた。すると、壁の中から人間の形をした影が飛び出してきたのである!
- さらに慌てたファシリエは、そのタペストリーを持ち上げ、自分の姿を隠した次の瞬間、タペストリーは地面に落ち、ファシリエの姿は消えていた!
- 唖然としている我々を、人間の形をした影が次の部屋へと案内するのであった。
海賊の牢屋
- ファシリエの小屋をあとにした我々が次に迷い込んだのは、海賊の牢屋だった。
- 薄暗い地下牢と思われる場所には、複数の牢屋があり、その中にはミイラ化した海賊が無残な死をとげていた。
- 足元もよく見えない中、恐る恐る進んでいる我々の前に、突然、ゴーストと化した海賊が現れ、大声を上げた。我々は悲鳴を上げ、子ども達は泣き叫び始めた。
- 海賊は声を上げ、牢屋の中に入るように我々を誘導した。
- パニックに陥った我々を2つの牢屋に別々に閉じ込めた海賊は、持っていた鉄製のコップで牢屋の鉄格子を何度もガンガンと叩き、我々を挑発してきた。
- 牢屋の中に出口はない。我々もここでミイラになる運命なのか?
- そう思った時、牢屋の壁にあった隠し扉が開いたのだ!これで脱出できる!
- 我々は隠し扉から暗い通路へと脱出した。その通路は進めば進むほど天井が低くなっていた。最後は中腰にならないと通れないほど狭くなり、なんとか通り抜けた、その時!目の前に人影が!思わずお互いに声を上げた。
- その人影は、別の牢屋に閉じ込められていた同じグループのゲスト達だったのだ。彼らもなんとか脱出できたようだ。お互いに安堵の表情を浮かべながら、次の部屋へと向かうのだった。
ミュータント・トイの庭
- 次に我々が案内されたのは、暗くて不気味な空間だった。
- よく見ると見覚えのあるオモチャが並べられている。そう、ここは映画『トイ・ストーリー』でシドが作り上げた怖ろしいオモチャ「ミュータント・トイ」の庭だったのだ!我々はいつの間にかオモチャの大きさになっていた。
- 突然、青いサーチライトが点灯して、ミュータント・トイに次々に光が当てられていく。光が当たったトイは不気味に動き始めた。
- そして、最後に女の子の人形にスポットライトがあった瞬間、その人形がゲストに襲いかかったのだ!
- それと同時にダンスミュージックがスタート。サーチライトが交差し、まるでダンスパーティーのような空間になった。
- ゲストもミュータント・トイもノリノリになり、皆でハイタッチをして盛り上がった。
- ひとしきり盛り上がったら、次の部屋への扉が開き、ミュータント・トイ達に別れを告げたのである。
アリス・イン・ワンダーランドへの洞窟
- 次の部屋で待っていたのは、人間の形をした不気味なウサギだった。真っ白な顔に真っ赤な眼が光っており、時々、奇声を上げて走りまわった。気が狂ったウサギだ。
- そのウサギは、我々を不気味な洞窟の奥へと案内した。
- 洞窟の中には本などが点在しており、これがワンダーランドへ通じる洞窟であることはすぐに分かった。
マッド・ハッターの精神病院
- 洞窟を抜けると、そこには手術室のような白い部屋があり、不気味なマッド・ハッターが我々を見ながら、なにやら広東語で話しかけていた。
- 白い部屋の中には、テーブルが置かれており、お茶会が開かれているようだった。しかし、イスに座っているぬいぐるみはどれも首が切り落とされていた。
- マッド・ハッターは手術室の中を窓を叩きながら我々に話しかけてくる。どうやら、1つだけ空いている席に誰かを座らせたいようだった。
- 突然、マッド・ハッターはグループの先頭にいたゲストを捕まえ、手術室の中へと引きづりこんだ。そして、そのゲストを空いていた席に座らせ、ゲストの首に赤いスカーフを巻きつけながら不気味な笑い声を上げた。
- 次の瞬間、マッド・ハッターは近くに置いていた大きな首切りバサミを手に取り、ゲストに襲いかかった!我々が悲鳴を上げた瞬間、手術室の窓のカーテンが一斉に降ろされたのだ!
- そのゲストがどうなったのか我々は知らない。そのゲストが戻ってくることはなかった。我々は次の部屋へ進むしかなかったのである。
アリスのワンダーランド・メイズ
- 次に我々がたどりついたのは、暗い迷路のような森だった。
- 分かれ道や行き止まりによって、いつしか我々のグループは離れ離れになってしまった。
- 途中、トランプの兵や動く彫刻が我々を襲ってきた。
- 無我夢中で不気味な森の出口を探したのであった。
悪夢からの脱出
- なんとか迷路から脱出した我々がたどりついたのは、大きな振り子時計が動く、不思議な空間だった。
- そこには、教授の助手と思われる白衣を着た男が立っており、急いでこっちに来るように我々に合図していた。
- その男を信じてよいのか分からなかったが、我々はその男の指し示す方向へ全力で走った。
- その空間には、マレフィセントやスカーなどのヴィランズの幻想が走馬灯のように映し出されていた。
教授の実験室へ帰還
- 白衣の男の指し示した方向に走った我々は、白い煙に包まれ、気が付くと教授の実験室に戻ってきていた。
- 教授は無言で我々を出迎えた。
- 我々が悪夢から戻ってきた時、実験室の水槽の人間は白骨化していた。これが意味するところは、おそらく実験の失敗だろう。
- ともあれ、無事に生還できた我々は、引き続き、香港ディズニーランドのハロウィーンを満喫するのだった。
- おしまい!