香港エクスプレス 台風で欠航になった場合の対応
★★★★★ 2018年9月に訪問
2018年9月に香港を襲った台風22号により、僕が当初帰国予定だった日の香港空港発の飛行機は全便欠航になりました。僕は香港エクスプレスで予約してたのですが、欠航になった場合の対応について記載します。「とてもしっかり対応してくれた」という印象です。
①家族に連絡して帰国が遅れる可能性があること、また、自分が無事であることを伝える。
②会社に連絡して状況を伝え、週明けにも休む可能性がある旨を伝達。また、自分の代わりに仕事をしてくれる人にも連絡して僕が休み中に仕事してもらうように依頼。
③航空会社で働く友人に連絡して、こういう場合にどういう対応があるのか、最も早く帰れる方法は何か、について日本で調べてメールで僕に送るように依頼。合わせて日本から香港エクスプレスのカスタマーセンターに電話してもらい、対応の詳細を聞いてもらうように依頼。(香港からだと混線して繋がらなかったため)
上記の変更については、電話、メール、チャット等で対応する旨の記載がありましたが、あれだけ大きな香港空港が丸一日閉鎖されたとなると、その対応でどのツールも麻痺しているだろうと思ったので、連絡を受けてすぐ僕は空港に直行しました。
空港までの移動中も一応電話は何度かしましたが、当然ですが混みあって通じませんでした。合わせて日本から航空会社に連絡してくれていた友人と情報共有も行いました。
上記4つの選択肢を用意して、香港空港の香港エクスプレスカウンターに行きました。
「備えあれば」と言いますが、万が一の事に対し、心の準備をしておくことで、その後対応はかなり変わるなと思いました。台風シーズンに香港に来る方は、ある程度の覚悟と余裕が必要だと思います。
香港史上最大という台風の威力はすさまじく、台風当日は命の危険を感じる強い風で、多くの街路樹は倒れていました。香港の人たちは空港で大きな荷物をもって立ち尽くす外国人観光客の僕に対し、優しく接してくれました。お店でもレストランでも、とても厚いもてなしを受けました。
異国の地で台風に遭い、心細い中で受けた香港の人たちからの親切、身に染みて僕は本当に嬉しかったです。どこに行ってもみんなが良くしてくれました。
いつか海外から日本に来た方が困っているのを見かけたら、自分ができることは何でもしたいと思います。自己満足だとは思いますが、そうすることで、今回本当にあたたかく僕に接してくれた香港の方たちへの返礼になればと思います。
今までよりもなお一層、香港を好きになった6日間でした。
欠航のお知らせ(当初予定していたフライト前日の17時20分頃)
欠航のお知らせはメールとメッセージ(電話番号を利用したもの)に届きました。この知らせを受け、まずは以下の対応を取りました。①家族に連絡して帰国が遅れる可能性があること、また、自分が無事であることを伝える。
②会社に連絡して状況を伝え、週明けにも休む可能性がある旨を伝達。また、自分の代わりに仕事をしてくれる人にも連絡して僕が休み中に仕事してもらうように依頼。
③航空会社で働く友人に連絡して、こういう場合にどういう対応があるのか、最も早く帰れる方法は何か、について日本で調べてメールで僕に送るように依頼。合わせて日本から香港エクスプレスのカスタマーセンターに電話してもらい、対応の詳細を聞いてもらうように依頼。(香港からだと混線して繋がらなかったため)
香港エクスプレスからの代替提案
香港エクスプレスのホームページ(アプリ)を開くと、自分が乗る便が欠航になった旨の記載と共に、対応策について複数の提案がありました。提案1 便を変更する
向こう2か月以内の便であれば、空席さえあればどの便にでも変更可能でした。手数料などは一切なく無料。ただし僕が行ったときは3連休でしたので、当然ながら空席は無く、最短でも1週間先になっていました。提案2 行き先を変更する
行き先がどこであれ、無料で変更。手数料も無し。正直、これには惹かれました。上海に飛んで上海ディズニーランドに行こうかなとも本気で考えましたが、香港に残りたい気持ちが強く、やめました。また、仮にその場合、上海から日本のフライトは別途必要になります。提案3 予約を取り消し、全額返金する。
往路は既に乗ってきていますので、復路の分が全額返金になります。この場合、別の航空会社のチケットを予約する必要があります。上記の変更については、電話、メール、チャット等で対応する旨の記載がありましたが、あれだけ大きな香港空港が丸一日閉鎖されたとなると、その対応でどのツールも麻痺しているだろうと思ったので、連絡を受けてすぐ僕は空港に直行しました。
空港までの移動中も一応電話は何度かしましたが、当然ですが混みあって通じませんでした。合わせて日本から航空会社に連絡してくれていた友人と情報共有も行いました。
香港国際空港にて(当初予定していたフライト前日の18時30分頃)
空港に着くとまだ台風の前日でしたのでそこまで混んでいませんでした。この時点で日本の友人からの連絡で複数の提案がありました。これは航空会社からの提案ではなく、日本の友人が調べてくれたその時点でのベターサジェスチョンでした。提案1 全日空のビジネスクラス
一泊延泊して、20万円で全日空のビジネスクラスで帰国する。提案2 JALのエコノミー
二泊延泊して、7万円で日本航空のエコノミーで帰国する。提案3 香港エクスプレスの代替便
一週間延泊して、前述の無料代替便の香港エクスプレスで帰国する。提案4 空席待ちを狙う
欠航のお知らせを受けた日は台風の前日だったのでまだ飛行機は飛んでいました。そのため、前倒しのフライトを狙うため、日本航空、全日空、香港エクスプレス等の当日の深夜便の空席待ちをする。上記4つの選択肢を用意して、香港空港の香港エクスプレスカウンターに行きました。
香港エクスプレス 空港カウンターでの対応(当初予定していたフライト前日の18時40分頃)
向こう一週間は満席なので、最も早く帰るには前述のように当日(当初予定していたフライトの前日)の便の空席待ちをするように、と言われました。この場合、22時30分に再度空港に来て空席が出たかどうかを確認するように言われました。日系航空会社のカウンターでの対応
日本にいる航空会社の友人の指示に従い、日本航空と全日空のカウンターに当日の空席待ちの予約をしに向かいましたが、どちらも香港の国際空港には正規のカウンターは無く、また、仮のカウンターも不在でした。ネットで新しい航空券を予約(当初予定していたフライトの前日20時頃)
上記様々な選択肢がある中、上司から「仕事のことは心配するな、安全になるまで帰ってくるな」という優しい言葉をもらったこともあり、欠航決定当初は「一刻も早く日本に帰りたい」と思っていましたが、連絡から3時間経った頃には、「あわよくば正当な理由も持ったままもっと香港に長く居たい」という気持ちに完全にシフトしていました。上記オプションのうち、1週間延泊するか2泊延泊するか真剣に30分くらい悩んだ結果、2泊延泊して7万払って日本航空(実際にはキャセイの機材)で帰ることにしました。エクスペディアのアプリからその飛行機を予約しました。そのため、空席待ちも早々に切り上げました。香港エクスプレスの対応
返金(帰国後)
他の航空会社で帰りの便を確保したので、香港エクスプレスはキャンセルしました。行きは100円セールで買ったものでしたが、帰りの便は正規運賃でしたので、16,000円も返金してもらえました。天候が理由での欠航(航空会社に非はない)だったので、正直返金は期待していませんでしたが、ネットで簡単に手続きが出来ました。とてもスムーズでした。返金以外にも無料の代替案が複数あり、素晴らしい対応だなと感じました。LCCについて
時々、LCCは遅延や欠航が多く、フルキャリアはそれらが少ない、と勘違いされている方がいらっしゃいますが、私個人としては全くそんなことは無いと思います。そもそも飛行機の遅延や欠航は会社規模で決まるものではなく、天候等の理由によるものが多いため、次元が違う話です。私は頻繁に国際線に乗っていますが、LCCでも基本的には定時運行ですし、フルキャリアでも飛行機の中に何時間も閉じ込められて飛ばなかったこともあります。当然サービスはフルキャリアでとLCCでは違いますが、定時性に関してはあまり関係ないと思います。たまに海外に行く方がそれに当たってしまうと気の毒だとは思いますが、電車同様、飛行機も自然が相手なので、当然ですが遅延も欠航もあります。それらは航空会社の大小で決まるものではありません。海外で台風に備えて
昨年の香港カフェ会の際、日本が台風で飛行機が遅延になり「台風での遅延を見込んで一日余分に会社を休んだ」と言っていた方がいらっしゃって、とても勉強になりました。これを受け、今回は予約の段階から一日休みを余分にとっておき、遅延に備えて着替えも下着も一泊分余分に持ってきていました。そのため、当初の飛行機で帰れないことが分かった時は「まぁ想定の範囲内だな」と落ち着いていられました。「備えあれば」と言いますが、万が一の事に対し、心の準備をしておくことで、その後対応はかなり変わるなと思いました。台風シーズンに香港に来る方は、ある程度の覚悟と余裕が必要だと思います。
香港史上最大という台風の威力はすさまじく、台風当日は命の危険を感じる強い風で、多くの街路樹は倒れていました。香港の人たちは空港で大きな荷物をもって立ち尽くす外国人観光客の僕に対し、優しく接してくれました。お店でもレストランでも、とても厚いもてなしを受けました。
異国の地で台風に遭い、心細い中で受けた香港の人たちからの親切、身に染みて僕は本当に嬉しかったです。どこに行ってもみんなが良くしてくれました。
いつか海外から日本に来た方が困っているのを見かけたら、自分ができることは何でもしたいと思います。自己満足だとは思いますが、そうすることで、今回本当にあたたかく僕に接してくれた香港の方たちへの返礼になればと思います。
今までよりもなお一層、香港を好きになった6日間でした。
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