絵画的な表現美
★★★★★ 2017年5月に訪問
ディズニーランドに来たことがない人でも、この曲を知らない人はいないというほど有名なアトラクション。私は一応、全世界のイッツアスモールワールドを体験したのですが、パリ版は他の国のそれとは芸術性の高さが格段に異なっていて感動しましたので、口コミを書かせていただきます。
平面の美しさを活かした絵画的な表現で統一され、その平面的な描写が、ある時はデコパージュのように重なって、ある時は紙芝居のように互い違いに登場し、スペース的には小さくて大人しいのに、見ていて華やかで上品な印象を受けます。その表現のトーンは全体的に統一されているにも関わらず、他のパークでみられるような反復するパフォーマンスは敬遠され、一つの国の中でもいくつもの種類の衣装や小道具が登場し、様々な角度から各国の暮らしや文化、歴史を表現しています。他の国のイッツ・ア・スモール・ワールド中には、ライトが暗かったり、色がくすんでいたり、動きがフラットだったりで、複数個所で「あれ、これ、もうちょっとどうにかならないのかなぁ」と思ってしまうことがありますが、パリ版は隅から隅までズイーっと綺麗で、どの一部を切り取っても美しくまとまっています。子どもたちの人形についても、世界中のどのそれらよりも表現が豊かで芸術的です。
待ち時間
平日はほぼ待ち時間無しで乗られると思います。ボート乗り場は外です。屋根がついている場所で待ちますが、あまり長い屋根ではなかったので、普段からそこまで混まない様子でした。私たちは昼間に行きましたがゼロ分待ちでした。内容
内容は他のパークのものと基本的に同じです。各国の子どもたちが登場し、最後のフィナーレですべての地域の国の子どもたちが現れます。香港のようなディズニーキャラクターは登場しません。ジーニーやアリエルではなく、あくまでその国の物語として人魚姫やクレオパトラ、アラジンと魔法のランプの一場面が原作に近い表現で登場します。日本のイッツアスモールワールド(旧バージョン)にドン・キホーテが登場するような感じです。香港版を見慣れた今、逆にキャラクターが登場しないパリ版が新鮮でオシャレに感じました。各国の表現について
植物や建物が、他のパークのものでは丸や三角や四角にデフォルメ化されて立体的に登場するのに対し、パリでは(狭いという制約があるのかもしれませんが)切り出し(板や厚紙等の平らなものを切ってそこに絵を描いたもの)が多用され、かつ効果を出しています。平面の美しさを活かした絵画的な表現で統一され、その平面的な描写が、ある時はデコパージュのように重なって、ある時は紙芝居のように互い違いに登場し、スペース的には小さくて大人しいのに、見ていて華やかで上品な印象を受けます。その表現のトーンは全体的に統一されているにも関わらず、他のパークでみられるような反復するパフォーマンスは敬遠され、一つの国の中でもいくつもの種類の衣装や小道具が登場し、様々な角度から各国の暮らしや文化、歴史を表現しています。他の国のイッツ・ア・スモール・ワールド中には、ライトが暗かったり、色がくすんでいたり、動きがフラットだったりで、複数個所で「あれ、これ、もうちょっとどうにかならないのかなぁ」と思ってしまうことがありますが、パリ版は隅から隅までズイーっと綺麗で、どの一部を切り取っても美しくまとまっています。子どもたちの人形についても、世界中のどのそれらよりも表現が豊かで芸術的です。
感想
日本のものより小ぶりですが、その小ささが完全にフォローされた上品で優雅なアトラクションだと感じました。空いていますし、美しいものを見ながら座ってのんびりボートに乗っていられるので、年齢層を問わず楽しめると思います。「東京にもあるアトラクションだから」といって後回しにせずに、パリまで行った方はぜひ乗って頂きたいアトラクションです! 写真を拡大